2年越しの告白

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竜哉の言葉に耳を疑った。 ムカついたから……? 意味がわからない。 たったそれだけのことでこんなことを? しかもよりによって転校する前日に。 そんな手の込んだ嫌がらせをするくらい……私が嫌い!? 信じられないくらい一気に冷静になっていくのが分かった。 今度は私が竜哉の腕を、というか制服の袖をゆっくりと掴んだ。 「―――言ってくれたら良かったのに!そんなに私がムカついてたんならいちいち回りくどいことしないで、はっきり言ってよ!!」 怒鳴り声から次第に涙混じりの悲痛な訴えに変わっていった。 涙が目にいっぱいたまって頬を流れだした。 自然と袖を掴む手に力が入る。 「そういうとこがムカつくんだよ!」 そう言い捨てるように言うのと同時に私を自分に引き寄せた。 気が付くと私は竜哉の腕の中にすっぽりとおさまっていた。 .
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