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すごく近くに感じる気配。
苦しいくらい早くなる鼓動。
今まで感じたことのない緊張感。
すごく長く感じる時間。
急に竜哉の手がスッと視界にはいったと思うと鞄を掴んだままの私の手に触れた。
ガタタッ。
驚きのあまり鞄から手を離すと同時に後ろにバランスを崩して座り込んでしまった。
動揺し過ぎてしまっている自分に恥ずかしくなって顔が赤くなる。
誰が見ても不自然な反応。
勝手に一人で意識して。
動揺して。
ぐだぐだで……
絶対に変に思われた。
どう切り抜けたら……
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