あいつ-3

困惑

｢―――うん｣

少し恥ずかしさを感じながら答えた。

私の言葉を聞くと竜哉は腕を掴み引っ張り上げ、私を軽々と立たせた。

とても力強い。

直に感じてしまう竜哉の成長。

奈津美の言葉を思い出す。

｢ありがとう｣

お礼を言い少し汚れたスカートをはらった。

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