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緊張はだいぶほぐれたがやっぱりドキドキしたまま。
久しぶりに二人でいる。
何人かでいる時はまだ普通に話せるのにいざ二人になるとどうしたらいいか分からなくなる。
心なしか私にだけ壁を作っている気がするのだ。
「由宇、まだ怒ってるのか?」
意外な言葉が竜哉の口からでてきた。
「別に……」
怒っていないって言ったらウソになる。
―――けど少しは気にしていたことに安心したし嬉しかった。
だってぎこちなかったのはこのせいだと分かったから。
今はそれだけで気持ちが軽くなっていて半分どうでも良くさえ思えた。
やっぱりぎこちないままは嫌だったし。
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