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「いいね。
自分の言葉で話すところがいい。
今の話しに加えておきたいのが、マスコミだ。テレビ、新聞、ネット、マスコミっぽくないがマンガも強力な力がある。」
陣平も、それには同感だ。
南部はチロリと政治家の顔を覗かせた。
「マスコミってのは制御しにくい。
元来、反体制な存在だからな。
ま、しかし、
マスコミは、世論が向かう方向は、無視できない。
彼らの飯のタネだからね。
例えば、マスコミがいくら盆栽を流行らせようとしても、世論がついてこなければ、盆栽の番組など誰も見ない、本も売れない。世論とマスコミは、一体なのだ。
そこでネット右翼だ。」
陣平は、ああ、と思い至った。
それが顔に出たのか、南部にまた、聞かれた。
「陣平君にはわかったか。」
「早い話し
…
マスコミ対策に、ネット民を味方につけた
…
って、ことですね。」
「ん、そう。」
ドアにノックがあった。
外にいた係員から声がかかった。
「米本議員が、おつきで、…
米本議員?…は、はい、
米本議員が、お着きです。」
ドアの外でおかしな問答があったようだが、米本議員が到着した。
ドアが開いた。
「スミマセン、遅くなりました。身仕度に時間をかけすぎまして。」
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