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明日は大晦日。
そのため今日は実家に帰っている。
電車に揺られながら、約二時間。
駅に着くと、妹夫婦と姪っ子が出迎えてくれた。
「お姉ちゃん、おかえり~」
私の三つしたの妹、相沢なみはもうすぐ二歳になる子供がいる。
なみの旦那さんが車を運転してくれていた。
久しぶりに会うため、話しはあれこれと弾んだ。
「ところでお姉ちゃん、彼氏はいつ連れてくるわけ?」
やっぱりきたか、その質問…。
私は窓の外を見ながら話した。
「…別れた」
「はぁ?何それ!お姉ちゃんやばくない?」
はぁぁ…。この件に関しては何も答えたくないんだけど…。だれかなみを止めて。
「なみ。そう言うなよ」
旦那さん、ナイスフォロー。
「だってお姉ちゃん、25歳なんだよ!今別れてどうすんの?」
それでもおしゃべりが止まらないなみに、帰ってきて早々疲れた…。
実家に着くと、お母さんは笑顔で出迎えてくれた。
正直、やっぱり落ち着く。
見慣れた景色に、食べ慣れた味付けの料理。
ホッとする空気。
体は自然と覚えている。
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