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私たちが悠哉の家に戻ったのは5時を回ったころだった。
買ってきたものを中に運び終え、私はカトレアをどこへ飾るか考えていた。
悠哉は買ってきた時計をセットしている。
…花や植物を見ると、リラックスできるよね?悠哉が一番家の中で過ごすとこってどこかな?
「…悠哉が家の中で一番いるとこってどこですか?」
「…そうだな…、そこのソファーか、寝室か?」
「そっかぁ。じゃあリビングでいいかな」
私は辺りを見渡して、ソファーに座ったときに見えるように、テレビの横に並んでるチェストの上にのせてみた。
後ろを振り返ってみると、悠哉がニッコリ笑ってる。
なんだか私もうれしくなって微笑んだ。
その後、私は急いで夕食の準備に取りかかった。
今日のメニューは、悠哉が食べたいって言ってた味噌汁にきゅうりの漬物と、和食に合わせて肉じゃが、野菜のお浸しを作った。
私は夢中で料理していた。
もうすぐ完成だぁと思って顔を上げると、悠哉がキッチンのカウンター越しに座っているのに気づいた。
悠哉は頬杖ついて、私を見ていた。
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