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すると、悠哉が私を真っ直ぐ見つめた。
「ホントに意外だ。上手いよ」
そう言って箸を進める悠哉。
そんな悠哉を見て、照れながら私も箸を進めた。
食事が終わってみると、気づけば悠哉はきれいに食べてくれていた。
…うれしいな。
「なる、ごちそうさま」
その言葉に思わず微笑んでしまう。
今日1日、悠哉と一緒にいてすっごく楽しかった。会社では見られない姿をたくさん見れた。
悠哉はたしか、私と11歳年が離れてたよね?
けっこう私と年の差があるんだけど、その差をかんじさせない。
大人の男性だと思ってたけど、意外と子どもっぽい雰囲気なときもあるし。
それがまたくすぐられるというか…。
夕食の後片付けをしながら、そう思っていた。
恋人と一緒にいられる時間に、私はひしひしとしあわせを感じていた。
お茶碗を洗い、片付けが済み、パッと時計を見ると、もういつの間にか9時になる。
もうこんな時間…。
さっきまでソファーでくつろいでいた悠哉は、気付くと冷蔵庫を開けて飲み物をとっていた。
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