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…たしかにそうかも…。
「何で悩んでるのかと思えば…、びっくりするぐらい呆れちゃうわ」
「うう、幸恵、そんなこと言わないでよ~」
「社長はなるのこと想ってくれてるんだし、きっとなるから切り出してくるの待ってるんじゃない?」
「…私から切り出すなんて、ムリだと思う…」
「な~る~!こういうのは早いほうがいいって!そして社長に抱きついてあげなさい」
「もっとムリ!」
「なる!こんなときに恥ずかしいとか思ってる場合じゃないわよ!社長が好きなんでしょ!?」
「ちょっと幸恵!やめて!大きな声で言わないで!」
慌て幸恵に待ったをかけた。
そんなこんなで二人で騒いでいると、あっという間にお昼が過ぎてしまう。
幸恵に言われたことを胸にしまいながら、私は持ち場へ向かった。
落ち込んでないで、しっかりしなきゃ。
とりあえず、仕事中は仕事に集中しよう。
自分で選んだんだから。
午後もそんなに慌ただしくならずに、スムーズに仕事をこなしていた。
もちろん、悠哉と取引先に行くときも、二人きりになるときも、相変わらず…。
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