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「社長、明後日は午後2時にA社に伺うことになってます。どれぐらいの話し合いになるかは分かりませんが、片道30分はかかるとこなので、もう少し会議は後のほうがいいと思います」
「…ああ、そうだったな。あそことは一時間くらいで話しは終わるだろ。…んじゃ4時にしとくか。…高野は都合つくか?」
「あ、はい。大丈夫です」
「んじゃ4時にそこの小会議室で」
「はい。わかりました」
それを聞いて私も手帳に書き込んだ。
気づくと悠哉は私の方を見ていた。
「なる、いい受け答えだ」
悠哉が優しい顔をしていた。
「あ、ありがとうございます」
その言葉にうれしくなって、私は微笑んだ。
「なる、おまえしばらくここにいろ」
…え?…ここにいるの?なんで?
「たぶん、この調子だとまだまだ予定が入る。おまえに確認したほうがはやい」
あ、そういうことでか…。
「はい。わかりました」
「よし、んじゃ高野、その予定でな。…他に用件は?」
「あ、いえ、大丈夫です。それじゃ、お願いします」
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