仕事と恋愛

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「おはよう」 悠哉も笑顔で挨拶してくれた。 その表情を見て、私もますます笑顔になった。 悠哉が私の前で立ち止まる。 「なる、今までで一番いい挨拶だな」 そう言って少しかがみ、私の顔を覗く悠哉。 私の頬は徐々に熱くなっていく。 目を合わせてるのが恥ずかしくなり、パッと反らした。 それがいけなかったのか、ここが会社だというのにもかかわらず、悠哉は私の腰に手を回し抱き締めてきた。 「ちょっと、悠哉!ここ会社です!…離して!」 ジタバタ暴れてるのに、悠哉はいつも冷静。 「…目を反らすおまえが悪い」 …そんなこと言われても。 …おとなしくしてれば、離してくれる? ちょっと黙ってそのまま抱き締められていると、悠哉は上のスーツの背中の中へと手を滑らせた。 ちょっと!ホントダメだって! 「悠哉ってば!」 悠哉は聞く耳をもたず、やりたい放題。 はやくなんとかしないと!今日は悠哉、久しぶりの出勤なんだよ。 絶対あの人が来る! そろそろ来るって! 悠哉の背中越しに、エレベーターが開いたのが見えた。
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