仕事と恋愛

7/17
前へ
/39ページ
次へ
「あ…、重なってる…」 これは急いで悠哉に伝えないと。 手帳から顔をあげると、専務と目があった。 「重なっちゃいましたか。…それじゃ、社長に伝えておいてくださいね。私は、一旦、下に戻りますので」 「あ、はい」 そう返事すると、専務は下へと戻っていった。 私はすぐ社長室へ。 社長室のドアをノックした。 コン、コン。 「はい」 「社長、今いいですか?」 「入れ」 「はい。失礼します」 ドアを開けて中へ入ると、悠哉はデスクにいた。 顔を上げる悠哉。 「社長…」 「なる、ちょうどいいところに来た。こっち来い」 ん?何? 私は言われるまま、悠哉のデスク前まで歩いていった。 「どうかしましたか?」 「こっち」 そう言って隣へ来いと手で促された。 悠哉が座ってる隣まで行くと、悠哉はいきなり立ち上がって私に抱きついてきた。 「し、社長!?」 ちょっと待って…、こんなに頻繁に抱き締められたら、いつどこで誰に見られるかわからないじゃん! 「ふぅ…。少し、休ませろ」
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1573人が本棚に入れています
本棚に追加