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あ…、忙しくて疲れちゃったのかな?
「…大丈夫ですか?」
すると悠哉は、腕を緩めて私の顔を見た。
悠哉の手が頭を撫でたかと思うと、次は頬を撫で、唇に触れたかと思うと、悠哉自身の唇が重なってきた。
「…んっ…」
ど、どうしよう…。誰かきたら…大変なことにならない!?
心臓が私の中で大きく鳴り響いてる。
悠哉は唇を離し、目を細めてまた私の唇に触れた。
悠哉の甘い香りが漂う。
徐々に引き込まれてしまう。
すると、いきなりドアがノックされた。
コンコン!
「社長!高野です。今大丈夫ですか?」
その声に私の心臓は爆発しそうになった。
悠哉は何とも思ってないのか、
「ああ、大丈夫だ」
なぁんて、すぐ承諾するもんだから、高野課長はドアを開けてしまう。
私は急いで悠哉から離れた。
何歩か離れたかと思ったら、焦ってしまったせいか、足がもつれ膝から転んだ。
「キャアッ!!」
…なんてどんくさいんだろう。
そんな私に気づいた高野課長はすぐ声をかけてきた。
「あ!相沢さん!大丈夫?…俺、驚かせちゃった?」
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