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「ホント社長すごい人だよね。…俺とふたつしか歳変わらないんだけど、尊敬しちゃうよ」
…ってことは、高野課長、34歳?
「俺、社長には、苦手なものとか嫌いなものないのかな?って時々思うんだよね。…いつも、完璧すぎて想像できないんだけどさ」
…悠哉の苦手なものかぁ…。
そういえば私、好きなものばっかり聞いてたよね。
なんか、それ聞くのって、おもしろそう!今度悠哉に聞いてみようかなぁ。
高野課長と話をしていたら、いきなり私のケータイが鳴り出した。
「あ、すいません」
慌てバックからケータイを出して開いてみると、幸恵からメールが届いていた。
「今日はいつもの電車じゃないの?」と一言。
すぐさま「今日は違う電車なんだ」と返し、ケータイを閉じた。
バックにしまおうとして、高野課長が話しかけてくる。
「相沢さんのケータイ、俺のと同じかも」
「え?そうなんですか?」
「うん。俺のはそのブラック」
私のは赤い色。
「でも、このケータイ、どちらかと言ったら仕事向きだよね。もっと他にたくさん機能ついてるやつにすればいいのに」
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