サンタクロースvs少女

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「一緒だよ。 外にいる」 スッとサンタクロースは外を指さした。 「うわ! ホントだ! スゲー! ソリひいてるよ! ソリ!」 あたしは窓から身を乗り出し、外を見て興奮する。 「げ! 人間に見られてるし!」 あたしを見てトナカイは酷く取り乱しでいる。 「しまったぁぁぁ! 墓穴掘ってしまった!」 そしてトナカイに負けないくらいサンタクロースも取り乱す。 「サンタって面白いんだね」 ワタワタするサンタクロースとトナカイを見てあたしはキャッキャッと笑う。 「面白くないわ! 見られてしまったし!」 思いっきりサンタクロースはあたしにつっこみを入れる。 「いやいややってるの?」 あたしはサンタクロースを覗き込む。 「そんな事はない。 サンタはな、子供が大好きなんだ。 嫌いだったらこんな仕事しないって」 ブルブルと顔を左右に振りサンタクロースは言う。 「へぇ」 サンタクロースの話を半分聞きながらもあたしは違うものをロックオンする。 「って何袋開けようとしてるのかな~?」 あたしが袋を開けようとしていた事にサンタクロースが気付きやがった。 「気になるし」 サンタクロースに袋を取り上げられあたしは不満顔をする。 「気になっても見ちゃダメなの」 袋を後ろに隠しサンタクロースはあたしに注意する。
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