prologue

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 広大な大海原に浮かぶ小さな極東の島国【大和】  総人口約6億8000万人。科学技術や魔導システムにおいて全世界トップクラスの【魔導先進国】  純人・亜人が共棲する世界でも珍しい完全中立特区でもある  騎士輩出に於いても騎士制度の本場【仏国・フランス】に劣らぬレベルで  【聖魔導騎士団(ロイアルパラディン)】と言えば、世界最強と名高い大和の少数精鋭の騎士団である  しかし、どんな大きな力も元は小さな物だ  この大和も最初からこの様な力を有していたわけではない  「光ヶ院」「蒼流」「紅蓮寺」  大和を世界レベルにまでのし上げた立役者達  光ヶ院は国の法と秩序を  蒼流は繁栄の為の技術を  紅蓮寺はそれらを護る為の力をそれぞれ与えてきた  だが――  光ある所に影は出来る  『絶対』や『完全』など、言葉はあっても現実には存在しない  平穏に感じる日常……それも平穏に『感じる』だけであり、その日常の中にも影は存在する  その影は着々と平穏を壊さんとするべく動き始めていた……
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