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「まさか……その剣は……」
警備兵の一人が驚愕の余り一歩二歩とその足を後退させていく
それを見て、まるで嘲笑うかのような笑みを浮かべ少年は言った……
「ケケ……、あばよ――。天の檻に囚われた侭(この糞みてぇな世界)の哀れな家畜共」
少年は大剣を軽く振り下ろし空を切った
その瞬間――ビュッ! という風切り音と共に、目の前にいた警備兵一人一人が同時に血飛沫を上げバタバタと地に伏していった
「あぁーあ……。あの糞信者共の血で僕の服が穢れちまったじゃねーかよ、ツイてねーな今日は」
大剣を背負っている鞘に収めると、少年はその先に有るドアへと向かった
「チッ……。このご次世に指紋認証システムかよ今日はトコトンまでツイてないって事ですかぁ~?。かぁー! ったくこっちはブツさえ手に入ればいいってのによぉ!」
少年は後頭部を掻きながらため息を衝くと、視線を後方に向けた
「でもまぁ……、服の汚れだのキーシステムのレトロ具合だのそんな事より一番ツイてない事は……」
『強力ナ魔力反応ヲ検知。戦闘モードニ移行シマス』
少年の後方には全身機械で出来た二枚羽の天使が槍を構えていた
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