秋山たかし

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 「いーや、君はぜぇ~んぜん分かってない。これからも隙あらば、山田綾さんに食って掛かるだろう? 井上曜子さんが亡くなったからって、そんな変な言い掛かり、先生許せないんだよねぇ~ 曜子さんが、いなくなってしまって寂しいのは分かるよぉ~? だって君は、お母さんに甘え、もっと構って欲しいのに、相手にして貰えず、その心の隙間を曜子さんで埋めてたんだよねぇ?? キャバ嬢の若い母親、曜子さんの巻き髪・・・・・・同じ髪型に、何時の間にか2人を重ねていたんだろ?? そりゃあー寂しいよねぇ? 先生同情しちゃうよぉ~! アハハハハハハハ!!!!」 鼓膜に響く、嫌な笑い。思わず両手で、耳を塞いだ。 ー違う! 俺は曜子をちゃんと好きだった!!
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