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「何何何ぃ~? 聞こえない振りをしてんのぉ~? これは、お仕置きなんだよぉ~? ちゃんと耳を傾けなさい!!」
猿田は両手首を掴みあげ、無理やり両耳から、手の平を離した。
「や、止めてよ、先生」
「君は早く家に帰っても、母親は毎日のように出かけている。仕事なのか? はたまた、客と遊んでいるのか?
・・・・・・真実から目を背け、君は生きている・・・・・・悲しいよねぇ。
脳味噌が狂った親父は、何も教えてくれないもんなぁ? そもそも思考回路がおかしい、寝たきりのジジィだもんなぁ・・・・・・
・・・・・・先生が教えてあげるよ? あの母親の本性を」
両手を掴んだまま離さない。強烈な口臭が俺を襲う。それだけじゃなく、曜子への思いも蝕んでいく・・・・・・母への感謝の気持ちまで・・・・・・
ーコワレル、コワレル、コワレル、コワレテシマウ
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