神谷晋

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 「うるせーぇ! 黙れよ、坊主! 脱がしてやるから!」 突然の怒鳴り声に、体がビクリと強張り、硬直した。 「麦茶で、服がびっちょりだ。こりゃあ・・・・・・いけねーなぁ」 ーされるがまま、言いなりだった。 るいは、心も体も壊れていたんだ。 今、僕は君の代品となっている・・・・・・ 君の苦しみは、僕の苦しみ。 君の痛みは、僕の痛み。 少しは、君に近づけたかな? 僕のことを信用してくれた? 目を瞑り、大好きな君の闇に今、落下する。
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