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今日も朝がやって来た。
いつもと同じ朝、いつもと同じ時間に起きて、いつもと同じように飯を作って食べる。
制服に着替え、家のドアを開けると、
??「おそい!いつまで待たせる気?!」
いつもと違うことが起きた。
かのん「あのな、来るなら前の日に連絡しろよ。」
??「朝起きたらいきなり顔を見たくなったの! 何か問題でもある?」
かのん「別にねぇよ、白帆。」
白帆「二人の時は雪菜!」
かのん「・・はぁ、はいはい、雪菜。」
雪菜「それでよし!」
雪菜は満足気に笑った。
なぜ俺がこんなラブコメ的な展開をしているのかというと、多々理由があるのだが、まぁ、事の始まりから話していった方がいいだろう。
ーーおとといのことーー
俺はいつものように学校に登校した。
いつものように教室に入り、友達に挨拶。
かのん「おはよ。」
遥「おう、おはよ、かのん。」
こいつは中学生の時からの悪友で、高松 遥(たかまつ はる)、変人、変体、馬鹿、などなど、悪名は数々。
遥「なぁなぁ、かのん。」
かのん「どした?」
遥「今日、転校生が来るらしいぞ!」
かのん「そっか。」
遥「えええ?! なんでそんな反応薄いの?!
遥「しかも、女の子だよ!? 女の子!!」
かのん「俺には全く関係ねぇよ。」
遥「かのん、お前ほんとに男か? それともまさかのそっちの趣味か?!」
かのん「なんでそうなる!!」
こんな会話は日常的で、正直もう飽き飽きしている。
遥「まぁ、いいさ。ライバルは少ないほうがいいしな!」
かのん「なんだ、転校生を狙ってるのか?」
遥「これは、裏情報なんだけど、今回の転校生、結構かわいいらしいんだよ!!しかも、超お嬢様らいいぜ!」
その話を聞いた瞬間、俺の頭の中にある人物が浮かび上がる。
かのん「・・・・まさかな。」
嫌な予感がした、そして、こういう予感はよく当たる。
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