~第一話~ 君と出会いそして始まる

2/10
前へ
/10ページ
次へ
今日も朝がやって来た。 いつもと同じ朝、いつもと同じ時間に起きて、いつもと同じように飯を作って食べる。 制服に着替え、家のドアを開けると、 ??「おそい!いつまで待たせる気?!」 いつもと違うことが起きた。 かのん「あのな、来るなら前の日に連絡しろよ。」 ??「朝起きたらいきなり顔を見たくなったの! 何か問題でもある?」 かのん「別にねぇよ、白帆。」 白帆「二人の時は雪菜!」 かのん「・・はぁ、はいはい、雪菜。」 雪菜「それでよし!」 雪菜は満足気に笑った。 なぜ俺がこんなラブコメ的な展開をしているのかというと、多々理由があるのだが、まぁ、事の始まりから話していった方がいいだろう。 ーーおとといのことーー 俺はいつものように学校に登校した。 いつものように教室に入り、友達に挨拶。 かのん「おはよ。」 遥「おう、おはよ、かのん。」 こいつは中学生の時からの悪友で、高松 遥(たかまつ はる)、変人、変体、馬鹿、などなど、悪名は数々。 遥「なぁなぁ、かのん。」 かのん「どした?」 遥「今日、転校生が来るらしいぞ!」 かのん「そっか。」 遥「えええ?! なんでそんな反応薄いの?! 遥「しかも、女の子だよ!? 女の子!!」 かのん「俺には全く関係ねぇよ。」 遥「かのん、お前ほんとに男か? それともまさかのそっちの趣味か?!」 かのん「なんでそうなる!!」 こんな会話は日常的で、正直もう飽き飽きしている。 遥「まぁ、いいさ。ライバルは少ないほうがいいしな!」 かのん「なんだ、転校生を狙ってるのか?」 遥「これは、裏情報なんだけど、今回の転校生、結構かわいいらしいんだよ!!しかも、超お嬢様らいいぜ!」 その話を聞いた瞬間、俺の頭の中にある人物が浮かび上がる。 かのん「・・・・まさかな。」 嫌な予感がした、そして、こういう予感はよく当たる。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加