悪夢から正夢へ

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―――――― ―――― ―― ガバッと起き上がり辺りを見回すと、いつもと変わらない風景にほっと胸を撫で下ろした。 …さっきのは、夢だったんだ。 …体が凄く汗ばんでる。 中学の時の事が…夢に出て来るなんて…気分悪いな…。 中年男の顔も、言葉も何一つ変わらないあの時の光景だった…。 …気持ち悪い。 結局あのまま二度寝が出来ずに朝になっていつもの様に学校生活を送り帰宅した。 今日は一日胸が苦しかった。 あの夢の事もそうだけど…何よりも…翔ちゃんに勘づかれてしまった事に胸が痛い…。 私があんな目にあってた事…翔ちゃんにだけは…気付かれたくなかった…。 翔ちゃん深くは聞いてこなかったけど…気づいてる様な気がする…。 私が…性的虐待をされてた事。 だって翔ちゃん…顔色が変わったもん…凄く、怒ってた…。
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