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そして、彼氏が来る夜…私は何故か緊張してる。
お母さんの彼氏が来るって事は…もしかしたら…結婚するのかもしれない。
その事で私に会うのかもしれない。
そう思うと、何故か緊張しちゃって…自分の家なのに落ち着かない。
暫くして家のインターホンが鳴り、お母さんは玄関へと彼氏を迎えに行く。
私も後を追い玄関へ進み、おそらく彼氏であろう人を見てドクンと鼓動が大きく脈打った。
…嘘…こんなの…嘘だよね…?
お母さんが会わせたい人は…五年前…私をおもちゃにしてた人だった…。
一気に血の気が引いて行き体が硬直する様な感覚に襲われた。
どうして…この人が…?
お母さん…復縁したって事…?
「紗耶ちゃん。久しぶりだね」
彼氏は作り笑いをしてるのか、満面の笑顔で私へ挨拶をした。
初めて私に合わせてくれた人と…同じ人なんて…どうして…。
よりによって…裏表のある人だなんて…そんな…。
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