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裕輔は背中を向けたままこちらを向こうとしない。
「なんだよ。俺の顔見たくないってか。急にしたから怒ってるのか?」
「ちが・・・」
「航耶さんがチラチラ俺の顔を見ながら俺の触っているから・・・エロくて・・・もう俺・・・それだけで・・・・ダメになっちゃう。航耶さんエロすぎだよ//」
「そうかな」
「だから、飲みにいくと声掛けられるんだよ」
自覚がなかったが・・・同じ匂いのする人間には決まって声を掛けられた。
「なんで・・・・触ったの?」
「それは・・・・お前がかわいかったから・・・・」
「あんな顔でされたら・・・・またすぐに元気になっちゃう」
「やっぱ若いな・・・高校生」
「うるさい!俺ばっかり・・・気持ちよくされて、オレばっかイカされて・・なんか悔しい」
「お前ばっかりじゃないさ」
髪の毛をくしゃくしゃと弄った。本当に可愛くて今すぐ乗っちゃいたい位なのは俺も同じだから。
裕輔の隣に座って唇を奪った。この前の触れるだけの初々しいキスじゃなく、躊躇なく舌を侵入させ裕輔の口腔を蹂躙した。
「んん・・」
裕輔の事はお構いなしに自分の欲望のまま貪り続ける。柔らかい・・・一生懸命にこたえようと舌を動かしているのが分かる。
やっと離れると二人とも唾液だらけになっていた。
「やっぱ、航耶さんエロすぎ。Hもすごいんだろうね」
「さあね。俺は一人の人間と一回しか寝ない主義なんだ。お前と続けるには寝ない・・・」
「なんで?一人とずっとHしちゃいけないの?」
「人間は飽きる生きものだ。飽きたらまた新しいのが欲しくなる。もう若くないし飽きられて捨てられるのはもうごめんなんだ」
「どういう恋愛してきたの?飽きないでずっといればいいじゃん。少なくとも俺、航耶さんのこと飽きたりしない。ただ・・・航耶さんに飽きられるのは怖いけど」
コイツも同じ思いをしている。お前の事飽きるなんて・・・もともとお前は女もいけるだろ。飽きられるのはこっちだよ。
男を抱いたってイイわきゃないんだ。もともと受け入れるようにはできていないし、自分と同じものを持った人間なんてすぐに飽きるさ。
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