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「砂のお城って海の砂浜とかで作るんじゃねえ?たかが保育園の砂場で、これじゃなんか無理っぽいぞ」
保育園児とは思えない冷静さと的確な推理力。
「いやだあ~。砂のお城作るんだもん~」
男の子は女の子みたいに泣きじゃくる。
「なんでそんなに砂のお城に凝るんだよ。さてはロマンチストだな?将来だめにんげんになるぞ」
「だめにんげんでもいいからぁ~…だって…だって、砂のお城ができないと、みぃちゃんと一緒にどうせいできないもん」
そこに一人の女の先生が来た。化粧っ気がなく、黒髪を一つにまとめているがすっぴんでもきれいだ。
「どうせいって…結婚じゃないのね」
思わずツッコミを入れる先生。
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