第7話

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「お父上はやめなさいと言ったでしょう。」 「ですから、そんなことで逃げないで下さい。 他の者が犠牲になります。海坊主のハゲチャビンの罰が。」 「あははとうとう言った。あはは面白いわ。」 「ううん、後で出直しします。」 スパイ探偵は電話を切りました。 (チャプター1別れた夫との思い出。) 電話を切り、ベッドに座り込み小さな引き出しの中から数枚の古い写真を出した。 それは別れた夫と一緒に写った写真だった。 「あの時、海坊主のハゲチャビンが庭にプールを作るとのことで、あの人は測量で来ていた。」 当時は私は大学だった。 あの真夏の。日 「ご苦労様です。冷たいお茶でも飲みながら休憩でも。」 「ありがとうございます。 ここのお嬢さんですか。」 「はいそうです。」 「でもすごいです。 個人の家でプールなど持つなんて。」 「父が物好きですから。 費用はどれくらい。」 「一般的に学校関係のプールは数百万円也、スイミングスクールなどは温水を利用しますから一千万円は越えます。」 「まあ、そんなにどこからそんな金を。」
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