第7話

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「お父さんはどんなお仕事を。」 「パン屋から始まり、不動産屋、建設会社、金融、など。」 「それじゃパン屋から始まり。」 「何でも戦後の混乱期に実家の村を救うため小麦を買い取りそれで初めたとか。」 「パン屋だけは普通の主婦に任せてその他は兄夫婦や姉夫婦に任せてあります。それ以外はレストラン、カフェ、ホテルなども経営してます。」 「お嬢さんは将来は何に。」 「学校の先生か幼稚園の保母にでも。」 「子供が好きなんですね。」 「私は。父との一線を越えたいだけです。 実家の村に温水プールを寄付し同級生の息子にはパチンコ屋をオープンする時に資金を出したそうです。 それだけではありません。親戚が木材製を経営してその資金も。」 「おーいみんな休憩しろよ。 色々とお嬢さんの話聞いて見ろよ。」 父の実家の村のブールのことも聞いた人もいた。 「測量はうちの会社じゃないな。」 「プールを作るのは専門職の人から見て難しいでしょうね。」 「そうです、水の重さに耐えられるように基礎の厚さはしっかりしないといけません。」 「私は物理学や力学は苦手の。」
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