第7話

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「僕は定時制高校を卒業してその後あらゆる資格を取りました。」 「まあ、素晴らしいわ。 兄達は大学卒業したと言っても、入学後の半年間と卒業前の半年間だけ真面目に勉強しただけです。 私と友達になってくれますか。」 「いいですよ。」 二人は指切りした。 これがきっかけで息子が産まれた。 そこにまた電話が。 「もしもし、海坊主のハゲチャビンだ。」 それは父からの電話だった。 「お前には今度は本気で考えてもらいたい。」 「さっき話は聞きました。 お父さんが探偵を客になりすまし店に。」 「お前まさか今もあの男のことが、それにあの探偵はスパイなどではない。」 「だったら何者。」 「お前のことが心配で。」 「私を出るに出られる籠の鳥に。」 「そうとは言っておらん。」 「私だって息子に会いたいのよ。」 この時。息子が身近にいて自分の店に買い物に来てるとは気づいてはいなかった。 「あの男のことについて話しておこう。 まだグレー金利ゾーンが存在したの話だ。 うちの債務者が自己破産した。 最初は聞いたことない司法書士事務所が自己破産の申し立ての電話だった。
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