第7話

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「それはきつい一言だ。 俺はそんな所には行かん。」 「だったらどこへ行きたいの,もうお墓しかないよ。」 「俺にはまだ死ぬことはない。」 「あら、そうそれじゃ私の質問に答えて。 生年月日はいつですか。 今日は何日ですか。 今日は何曜日ですか。 夕べ何時に寝ました。 朝何食べました。 美空ひばりと江梨ちえみは今どこで何なにしてますか?」 「わははは、美空ひばりはお釈迦様の前で川の流れのように,江梨はテネシーワルツを唄っておったぞ。 そんなことどこで覚えたかは知らないが。 俺は認知症や痴ほう症ではない。」 「あら、それじゃどうしてこんな時間に電話をかけて来たの。 しかもまだ朝の3時過ぎ天気は大荒れの台風。 私はいつもように朝から仕事。」 「それはお前の将来のことが心配で。」 「私ね息子に会いたいの。」 「わかった、あうことが出来たら見合いするか。」 「会うことが出来たらね。」 「わかった。」 電話は切られた。 「ああ息子よ、会いたいわ。 そして私の仕事は引き継ぎたいの。」 一人悩む、そして父親は探偵に電話する。
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