死者が蠢く星

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「で、あたしたちはどこまでこの廃墟の中を進めばいいのさ?」 「敵の斥候隊とぶつかるか、前線部隊を発見するまで。まだまだ掛かるだろうな」 他人事のように答えるラミルに、助手席の飛鳥は呆れたように溜め息をつく そのままアイテム欄から手鏡を出し、目にかかる前髪を弄り始める そんな彼女の様子に気にすることもなく、前に身を乗り出したラミルはナビゲーションシステムをタップする 地図の大きさを変化させ、周囲の状況を確認するとすぐに後部座席へと背を預ける 「まだまだ掛かるだろうな。味方の前線からは随分と離れたけど」 「…二度も言わなくていいよ。気が滅入るからさ」 「そりゃ失敬」 「ねぇ、ちょっと休憩してもいいかな?さすがに運転しっぱなしは疲れちゃって」 二人のやり取りを横目で見ていたニーナが声を上げ、大げさな身振りで交差点の角を指さす 「あー、悪い。気付かなくてごめんな」 「まったく、気が利かないね。そんなだからさ」 「いや、誤っただろ。次は俺が代わるからさ」 瓦礫を避けて停車し、ラミルが後部座席から飛び降りる それに続いてニーナもドアを開けて降車し、荷物の脇へと腰を下ろす
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