死者が蠢く星

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それから20分程して、全員が完食したのを確認し、フラーヴィのエンジンキーを回す しかし空吹かしの音どころか、うんともすんとも言わない乗り物に、一同が困惑したように顔を見合わせる 「エンジンがかからないけど…ニーナなんかした?」 「え…私は普通にエンジン切っただけだと思うけど…?」 「燃料切れじゃないのかい?この車整備してなさそうだったし」 「んー、取り敢えず工具取ってエンジンとか見てみるか」 頭を軽く掻いたラミルが後部へと回り、頷いた飛鳥がボンネットを開けるために車を降りる 状況を見たニーナも、何か行動を起こそうと工具類の入った箱へと手を伸ばす が、何者かに襟首を掴まれ、勢いよく車外へ放り投げられてしまう 訳も分からないまま視界に移ったのは、自分を必死で抱きしめる黒髪の少年の姿 装備品を掴んで地面に転がるネコミミ少女の背中、そして今まさに車に直撃しようとする光の玉の残像であった 直後、周囲に広がる爆音と、飛び散った車両の残骸 引きずられるままに廃屋の中に飛び込んだニーナの目には、それだけしか捉えることができなかった 燃え盛る車両を挟んで反対側の建物に身を隠した飛鳥は、そっと通りに顔を出して様子を窺う
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