襲い嫁との生活

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食事は家で取る様になったし、自炊をするようになった。一緒に住む人間がいると言う事はこんなに生活を変えてしまうと思わなかった。 裕輔は部活も引退し学校も自習時間が多い。受験に向けて本格始動と言うことか。自分はただ脇で応援するしかできない。 「航耶さん、ここどういう意味かな?」 「数学は無理だぞ」 「違う、古文」 「それならどうにか・・・」 「ココはさ、ここから掛かるってくるじゃん・・・で・・・」 横に座っらすぐに太腿に手が触れてくる。 「裕輔、聞いてる?」 「隣にいるといい臭いがする」 「風呂は入ったばっかりだしな」 「違うよ、航耶さんの匂い。フェロモンかな・・・そうすると俺、反応しちゃうの」 「反応すんな、勉強しろ!」 「今度の模試よかったらご褒美頂戴!」 「お前の問題だろうが!何で俺がお前に褒美をやらにゃならん!」 「・・・じゃないとこんな禁欲生活辛いよう」 「俺だって辛いよ・・・」 ぼそっと小声で言ってしまった。 「じゃあ、しよっ!」 「今は古文だろ!あと半年我慢しろ!」 「じゃあ受かったら、航耶さんを縛ってぐっちゃぐちゃにしてやるっ!」 「何言ってんだよ!集中しろ」 でも頭の中は裕輔の言葉が何回も巡る。ぐっちゃぐちゃって・・・どんなだろう?禁欲生活のせいかそんな言葉だけで反応してしまう自分が恥ずかしい。 一緒にベッドには入るが離れて寝るだけで何もしない日々が続く。 いい加減すこしキツい。夜中に裕輔の腕が重くて目が覚めた。 寝顔をじっと見ていると長い睫毛にさくらんぼ色の唇。サラサラで色素の薄い髪。眺めていたら自分の中心が熱く滾ってくるのを感じた。 「やっぱ収まんないんじゃん」 「しょうがないだろ!普通に健康な男子なんだから」 「じゃあ、一週間にいっぺんはしよ!」 「・・・でも」 「航耶さんとしたいよ~」 「わかった。毎週末な」 「やった」 裕輔はギュッと抱きしめた。そのぬくもりは心地いいものだった。
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