グリフィンドール談話室にて

2/4
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
ここはホグワーツ魔法魔術学校グリフィンドール談話室。 ここには勇敢な者達が集まっているらしい。いや、集まっているはずだ。 それにしても、とグリフィンドールの寮生であり3年生の志村新八は思うのである。 ―――――うちの寮って変な奴多すぎないか? 新八はため息をついて自身の斜め後ろを見た。 「おーい、苺牛乳なくなっちゃったんですけどー。これなかったら銀さん死んじゃうんだけど」 空になった牛乳パックを振りながら死んだ魚の目をした白髪パーマが気だるげな声を発する。坂田銀時くん、6年生だ。 「どーすんだよコレ。まだ新学期始まったばっかなのによー。これの代わりにカボチャジュースなんて御免だぜ」 大きな声で独り言を呟いている。 その右隣では中国から来た新入生の神楽ちゃんが袋いっぱいに詰め込んだ赤い物体を次々と口の中へ放り込んでいく。 「えっと、神楽ちゃん。何食べてるの?」 「タコ様ウインナー、アル!!」 いやいや、タコさんの間違いでしょ。 てか、タコさんウインナーってそんな袋パンパンになるまで詰め込むものなの!? 「きっと、ここじゃあロクな物が出ないって思ってたくさん持ってきたんだヨ。きっと白黒のシマシマの服を着せられて臭い飯しか食べさせてもらえないネ」 「いや、思いっきり間違ってるから。ここ学校だから、刑務所じゃないから」
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!