俺色

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だけど何故かいつも言い寄られるとダメなタイプで。 自分が追いかけるとそのパワーから敬遠されるという悪循環に陥っていた。 その幸恵のこんな弾んだ声、いい話じゃない訳がない。 ついつい話に夢中で部長を放置。 気がつけばソファにいたはずの部長の姿がない。 帰ったのだろうと呑気にお喋りを続けていると、パジャマ姿にバスタオルで髪をワシワシ拭きながら現れた。 「あ~!」 『どうしたの? 何かあった?』 「えっ、あっ、電池切れそう! また月曜日に話聞くからごめんね!」 動揺のあまり無理やり電話を切ってしまった……。 .
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