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岳は、 背が高くて目立つし、 チャラそうにみえて、以外と違うし 学校の女子とは 必要最低限のことしか話してるの 見たことないし、 みんな遠巻きに眺めてるだけで、、、 私もそのうちの一人に過ぎなかったのに。 なんで 私だったのかな、、、 ーーーーー ーーーー ーーー ーー 「栞奈、どうしたらいい?」 このまま、ちゃんと返事もしないままで いいのか、知りたかった。岳から返事の 催促がないから困る…… 「美緒が、いやじゃなかったら付き合った らいいと思う。とにかく、岳と付き合える チャンスなんてないから~」 だいたい、美緒には好きな人だって いないんだから、ちょうどいいって とか言われて、 結局そのままずるずると…… あれから 一緒に帰るようになって 話をするようになって 少しずつ岳のこと わかっていった。 あの時 軽く告白してきたのは 私に気を使って 重くならないように無理してた って今ならわかるよ。 本当に 私一筋だもんね。 でも、岳の優しさに甘えてばかりで 本当の岳のこと、私では わかってあげれなかったね、、、 それ以前に、自分の気持ちにすら ちゃんと向き合わないでいたよね
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