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振り返るとすぐ傍に竜哉がいた。
「由宇、話がある」
まっすぐに私を見つめる竜哉。
ドクンッ。
心臓が激しく弾んだ。
固まる私の腕に手をかけようと伸びてきた。
瞬間、私は走り出していた。
カバンを持ったまま夢中に走った。
後ろに目をやる。
竜哉がものすごい勢いで追いかけてきていた。
でも竜哉の足に敵うわけがなかった。
あと少しで女子トイレに……っていうところで竜哉に腕を掴まれてしまった。
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