決断

4/15
前へ
/36ページ
次へ
振り返るとすぐ傍に竜哉がいた。 「由宇、話がある」 まっすぐに私を見つめる竜哉。 ドクンッ。 心臓が激しく弾んだ。 固まる私の腕に手をかけようと伸びてきた。 瞬間、私は走り出していた。 カバンを持ったまま夢中に走った。 後ろに目をやる。 竜哉がものすごい勢いで追いかけてきていた。 でも竜哉の足に敵うわけがなかった。 あと少しで女子トイレに……っていうところで竜哉に腕を掴まれてしまった。 .
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

32人が本棚に入れています
本棚に追加