4317人が本棚に入れています
本棚に追加
/272ページ
その言葉を最後に、ドア越しから離れていく香織の足音が聞こえてきた。
明々後日か……確かその日は凜と芽依の誕生日なんだよな。
えみるさんも遊びに来るのかね。
まぁいいか、とりあえずバイトの準備しなきゃ。
色々ありすぎて破天荒な1日だった気がするけど、本当の1日はこれからなんだよな。
居酒屋で予約が10件もあるから気合い入れて頑張らないと。
よし、やるか。
「香織ちゃん」
「絵美さん。兄ならもうバイトに行きましたよ」
「そっか、良かった」
「なんで誕生日のこと隠していたんです?」
「ちょっと、ね……。誕生日の時には良い思い出が無いから……」
最初のコメントを投稿しよう!