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「珍しいかな? 美味しいよ仔羊」
置かれた皿の上のアニョーを上手に切り分けて、口に運んでからペロリと下唇を舐めた。
寺坂さんの喉仏が動く。私の舌にして欲しいあれこれが浮かんだのだろう。
頭にじゃなくて下半身に血液が集中してくれた方が、私もありがたい。
余計な事を聞かないで、余計な講釈たれないで、私と本当にしたい事だけを思い浮かべてよ。
それがあんたの本性でしょ? 取り繕うと私の方が興醒めする。
こんな時間と金かけた食事とかも。
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