足枷に毛皮

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ようやく目が慣れて来て、私を見ている男の顔が分かった。 「え、織田さん?」 驚いてもう一度身体を起こそうとするけど、起きれない筈だ。 私は後ろ手に何かで縛られている。 「椿、やっと起きてくれたね」 織田さんが私の顔を撫でた。 頭はボサボサで、無精髭が生えて顔には目ヤニがついている。 知っていた筈の男が今抱えてる不気味さに背筋が寒くなる。 「織田さん、どういうつもり?」 声が冷たくならないようにやんわりと言ってみた。 「椿がいけないんだ。あんな、開業医の婿養子なんかのプレイに付き合ったりして」 ふうん。私をストーカーしてたんだ? 寺坂さんとやりまくってるのが、ムカついたって事?
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