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夢をみた。ばーさんちにいた頃の夢だ。近所の子どもたちが、公園でお人形で遊んでいるのをずっと見ている私がいる。
友だち?
そんなもんいなかった。大人が相手にしてくれない薄汚れた子どもだった私を他の子どもたちなんか、もっと相手にしてくれない。
私はその子たちが、どこかに行った隙に、一番可愛い人形を砂場に首だけ見えるように埋めた。
汚してやりたかった。
けど汚れた人形の何も入ってない目は、自分みたいで、ちっとも爽快な気分になれなかった。
その上、人形の持ち主の子どもの親がばーさんちにやってきて、私はアザだらけになるまでばーさんに定規で叩かれた。
織田さんは汚れた人形でも抱けるんだな。
目が覚めると、織田さんは、足枷に毛皮の私を抱いて寝息を立てていた。
火曜日の朝になったんだろうか?
時間が分からない。
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