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きっかけは人の眼だった。
いつからだろうか? 人目を過剰に意識するようになってしまった。
隣近所の視線や、すれ違う人の目つき……なんでだろう? 粘りつくような眼差しに見えてしょうがない。それとも……みんなが私を見ているという錯覚に、取りつかれてしまったんだろうか?
特に隣の栗田さんちの美樹子さん。私を偵察するような姿勢や態度……前から、いけ好かなかったけど、今は腹立たしく、文句なしに嫌いだった。
でもその理由が徐々に分かり、魂では懺悔した。
反面……憎い、憎い、憎い!! あぁー憎い!!!!
叫びたいほど、憎しみが溢れ出した。
殺してやりたい……
破滅に追い込んでやりたい衝動に駆られた。
でもそんなことは気持ちの上でだけ。
だって、そのボーダーラインを超えたら、もうブレーキは掛けれそうにもないもの。
でもこうなったのは、お前達が私の前に現れ、気持ちをズタズタにし、土足で踏み込んだせいだ。
私を怨むなんて御門違いもいいとこ。
自分の容姿を振り返れよドブス! お前ら家族、本当……邪魔。
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