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「先輩この間はすいませんでした。それであれから落ち着いて考えてみたんですけど……」
ゆっくりと言葉を選びながら話していく。
先輩が瞬きひとつしないで私を見ている。
私は一呼吸おいて口を開いた。
「私も先輩が好きです。―――よろしくお願いします」
先輩の目がみるみる大きく見開かれていった。
「マジでーっ!!」
急に大きな声を出して私の両肩を掴んで揺さぶった。
私はそんな先輩に驚きながら何度も頷いた。
すごく喜んでいる先輩。
これが私が出した答え。
これで良かったんだ―――そう思えた。
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