答え

10/12
前へ
/35ページ
次へ
「先輩この間はすいませんでした。それであれから落ち着いて考えてみたんですけど……」 ゆっくりと言葉を選びながら話していく。 先輩が瞬きひとつしないで私を見ている。 私は一呼吸おいて口を開いた。 「私も先輩が好きです。―――よろしくお願いします」 先輩の目がみるみる大きく見開かれていった。 「マジでーっ!!」 急に大きな声を出して私の両肩を掴んで揺さぶった。 私はそんな先輩に驚きながら何度も頷いた。 すごく喜んでいる先輩。 これが私が出した答え。 これで良かったんだ―――そう思えた。 .
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加