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「美味しかったです!」
「あぁ。中華街にあるお店はどこも美味しいな」
「はい! 今度弟と来た時もここにします!」
「あはは。きっと喜ぶよ」
「では監督、次の目的地へ向かいましょう!」
「次って?」
「次は、みなとみらいで有名な遊園地ですよ!」
「遊園地か。ますますデートっぽいな」
「そうですね。あーあ、弟と来たかったな」
「仕方ないよ。弟にも外せない用事はあるだろうし」
「弟に、外せない、用事。まさか女!?」
「女って。上坂の弟ってモテるのかな?」
「わかりません。弟から女の子の話は滅多に出てきませんし」
「じゃあ異性の用事じゃないよ。安心して」
「いいえ。安心できません! 念のため、メールをしておきます!」
「あ、あはは」
「今日の用事って、もしかして女の子と遊ぶの? っと」
「随分と直球なメール内容だね」
「もしそうなら、絶対に許さないからっと」
「……」
「よし! これで大丈夫です!」
「大丈夫、なのかな?」
「はい! では遊園地へ向かいましょう!」
「ねぇ上坂。もし弟に彼女ができたら」
「ありえません!」
「そ、そう」
「もし出来ても、お姉ちゃんが許しません!」
「じゃ、じゃあ上坂に彼氏ができたら」
「ありえません!」
「……」
「弟に彼女ができないのに、私にだけ居たら可哀そうじゃないですか」
「じゃあ弟に彼女を」
「ありえません!」
「……そうか」
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