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「サクラ・・・本当はわかっていたんでしょう?彼とはもう心が通っていないこと」
「うるさいっ!そんな・・・そんなことないっ」
そんなことない
私はまたあの時のように二人で手繋いで笑いたかった
どこで壊れたの
私が壊したの?
雨でずぶ濡れの私を乗せた車は猛スピードで私のマンションまでたどり着き
花園は動けない私を抱き抱えて部屋に入っていった
「彼の代わりで構いません・・・私が咲良、あなたを守る。」
「・・・花園」
「たくさん泣いてください。愛してたんでしょう。初恋だったんでしょう。苦しくて辛かったですね」
濡れた私を抱き締めるから、花園の服まで少しずつ湿っていく
その湿っていく服に私はたくさんの涙をこぼしてさらに濡らした
こんなに泣いたのは、初めてかもしれない
「簡単に忘れることなんて出来ないのはわかってます。あなたの心、私が少しでも癒してあげられるのなら・・・」
花園は何度も私の頭を撫でて、何度かキスをくれた
「・・・私は花園なんて好きじゃ・・・ない」
「構いません。それでも、私は愛してます」
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