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「唯・・・ちゃん?」
「体調はどう?」
「司狼~!雨で濡れても熱出さなかったくせに、なんで今熱だしてんだよ~」
唯ちゃんの後ろから、スポーツドリンク片手にひょこっと顔を覗かせた京太
あ、そうだった。
俺・・・熱出して寝てたんだった。
「それにしても、可愛いわねそれ」
「あぁ、写メとればよかったよ。こんな姿中々見れないよな」
二人がにやにや笑う理由をよーく考えた。
俺が抱き締めて眠っていたのは
あいつのウサギのぬいぐるみだと気づくのに、少し時間がかかってしまった。
「・・・これ、触り心地がいいんだ」
「まぁ、そういうことにしといてやるよ」
「うっさい、にやけんな」
起き上がって、京太からスポーツドリンクを奪い一気に飲み干した。
どのくらい寝ていたのか、からっからだった喉が一気に潤っていく
「司狼・・・ほんとに別れたのか?」
「京くん、率直すぎ!」
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