★灰☆

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「えっ?婚約者?小学生だよね?」 驚いている私に、早乙女さんはクスクスと笑った。笑顔も可愛いな、本当に美少女だ。私とは大違い。 「明月の言ったことは気にしないで。メイク落とすでしょう?あたしの部屋で待っててね。クレンジング取ってくるから、洗面所は廊下の左。自由に使って」 「…ありがとう」 私は彼女の部屋に通された。彼女の部屋にはベッドが左右に二つ。妹と同室なんだ。 もうメイクなんてする必要もない。学校で変装する必要もない。アランとの交際はもう終わったから。 アランのことを考えると、また涙が浮かんだ。
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