201人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
「もう…終わったことだ」
「ていうか、始まってもいなかったけどな。クククッ」
「流星、お前も偽彼だったくせに、ほざくな」
「なんだと!」
本屋の店先で兄弟喧嘩勃発だよ。やってられない。
騒ぎを聞きつけ、店内から愛梨奈が出て来た。愛梨奈の周辺にワッと男子が集まる。
「いらっしゃいませ。美希?どうしたの?…石田君とデート?」
愛梨奈は私と流星が偽カレカノだったことは知らない。本当に付き合ってると思っている。
そろそろ愛梨奈の誤解を解かないと可哀想だな。私とアランみたいに悲しい恋はさせたくない。
「愛梨奈、私と流星はただの幼なじみだよ」
「だって…付き合ってるって…。石田君も言ってたし…」
「あれはね、滝沢先生をからかっただけ。滝沢先生剥きになるから、ちょっとね」
最初のコメントを投稿しよう!