★灰☆

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「滝沢先生おはようございます」 明るい笑顔で美希が俺に挨拶した。昨日のことも、俺達のことも、全部吹っ切れたような明るい笑顔だ。 「あっ、おはよう」 「「滝沢先生、おっはぁー」」 真下姉妹が仲良く声をハモらせる。 「滝沢先生、目が赤いよ。瞼腫れてる。イケメン台無しだよ。どうしたの?」 真下に問われ、俺は目を擦る。 「睡眠不足なだけだ。他校の男子とペチャクチャ喋ってないで、早く教室に入れ」 「流星、放課後ね」 「おぅ、正門で待ってる」 放課後? 正門? 美希の言葉に愕然とする。 やっぱりアイツと付き合ってるのか? 昨夜の涙は、何だったんだ? 俺は美希を目で追う。 美希は俺と視線を合わすことなく、スッと横を通りすぎた。
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