★灰☆

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【美希Side】 アランと話し合うために、帰宅した私はいつものようにエクステと化粧ポーチをバッグに入れて家を出た。 アランを騙す為ではなく、世間の目を欺くため。駅のトイレでメイクとエクステをつけた。 東日本橋駅前には愛梨奈の祖父のビルがあり、ビルの一~二階は本屋になっている。今春愛梨奈の家族もビルに入居した。 だからその周辺は避けて通る。愛梨奈にもアランのことは秘密にしてあるから。 「美希」 「…ふぇっ」 不意に背後から名前を呼ばれ、振り向くと流星が立っていた。 「またケバい化粧して。パツキンの所に行くのか?やめとけ」
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