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「挙式は十月。是非出席して下さいね。招待状は近日中に発送します」
「おめでとうございます」
「滝沢先生はその後いかがですか?大学生の彼女と結婚とかしないんですか?」
「大学生?俺の彼女は別の次元にタイムスリップしました」
「は?タイムスリップ?」
「はい。大学から消えていなくなりました。だからもう終わりです」
「え?消えた?大学辞めたんですか?失踪?」
妄想を膨らませる貴島先生を無視し、俺は一年生の教室に視線を向ける。
校舎の窓から俺を見ていたのは…美希。
俺と視線が重なると、美希は慌てて窓に背を向けた。
美希…
俺は今でも美希が…
めっちゃ好きやで。
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